甘露なブレンド

kazurateiutubo2010-10-27

今回の限定焙煎はコスタリカ マルガリータと甘露なブレンドです。


昼休み、自作の弁当を広げる。
「最近、弁当男子ともて囃されるけど、本音をいえば
やっぱり誰かに作ってもらう方が絶対、おいしいよな」
「あれって、女性誌の陰謀なんじゃないの?」
などと同僚と喋りながら、ふた口目の鮭を飲み込んだ。


いつもならスムーズに喉を通るのに何か変だ。
どうも骨が突き刺さったようだ。
慌ててご飯を飲みこんだが、骨はさらに深く突き刺さったようで、
まったく取れる気配はない。
痛みも出て来た。小一時間、悪戦苦闘するが状況は変わらず、
唾液に血は混じるし、熱まで出て来て気分も悪い。
このままじゃ命が危ないと、近所の耳鼻咽喉科に飛び込んだ。


事を説明すると、先生は鼻歌まじりに、ヒョイと骨を抜いてくれた。
「ほら、取れた」と見せてくれた物は、長さ3cm程の鮭の骨。
「何の骨?」と尋ねられ、
思わず出た言葉は「フグです!」
僕のつまらない見栄に気付いたのか、彼は微かに唇の端を上げ
微笑んだのだった。

詳しくはこちら
http://www2.synapse.ne.jp/arakiya/2010gentei/kanro-blend.html