甘露ぶれんどとルブ−マ

kazurateiutubo2009-10-25

10月26日発売
今回の限定焙煎はタンザニア ルブ−マと「甘露なブレンド」です。


甘露という言葉がある。
「あった」というべきか、最近はまったく聞かなくなった。
古い小説でも開けば甘露という言葉に出会えるかも知れない。


山に入って一時間余り、文吾の額には、うっすらと
汗が浮かんできた。
喉の渇きを覚えたが、迂闊にも水筒を忘れてしまった事を
文吾は恨めしく思った。
「なんぼうにもつらいでがす!」


暫く登ると、ちょろちょろと水が流れて来る。
さらに登ると、岩の間から水がさらさらと流れ落ちていた。
袂が濡れるのも気にせず、手に掬い、一口飲むと、
冷たい清水が体に染み渡るのが分かる。
文吾は思わず「甘露、甘露」と呟いた。


井伏 鮭二「文吾と梅」(まったくの嘘です)

さて、秋も深まったこの季節
タンザニアのルブ−マと
甘露なブレンドです。
タンザニアといえばキリマンジャロ。ですが
このルブ−マはキリマンジャロとは逆の、
南部のマラウイ側のルブ−マ地区でとれます。
少し花やハーブのような香りがあり、
キリマンより酸味は少なく、穏やかなコーヒーです。
今回、キリマンよりすこーし深煎りにしています。
ひと味違うルブ−マです。
キリマンジャロと飲み比べてみませんか。
一口、口に含めばかんろかんろの言葉が出て来る筈です。


甘露なブレンド 100g 460円
タンザニア ルブ−マ 100g 480円