デジャブのような一日
今は昔、一月三十一日の事じゃった。
その日は朝から風が強く、ビョウービョウーと
唸りをあげては窓をうるさく叩いては
吹き抜けて行きました。
おじいさんは焙煎室で豆の選別を一人もくもくと
やっておりました。
暫くすると、外でコツンと小さな音がします。
おじいさんは風が窓を叩く音とはちょっと違うようだと
戸を開けて覗いてみました。
あーら不思議。そこにはなんと昨日のメジロが小さな
つづらを持ってお辞儀をしていたのです。
なんて事はなく、意識が朦朧としたメジロが
ぼんやりとうずくまっていました。
あれー、昨日と同じだーとちょっとビックリした訳です。
風が強く、壁にぶつかったようでメジロがまた
のびていました
まるで昨日の写真を使い回してるように見えますが
違う写真です
この日は背や胸の羽を撫でて、柔らかな羽毛の感触を
確かめました。
今日もつがいのメジロが元気に飛び回ってたけど
大丈夫かな?
猫に気をつけるんだよ。