侵入者
朝、豆を焼いていた。
まだ店を開けていないので、リラックスしながら
集中して焙煎していた。
突然シャッターが開き(カギはすでに開けていた)
男が入って来た。
「だ、誰だ!」
言うより早く、男は持っていたチェンソーを振り回してから
帰って行った。
というのは幻想で、運送屋の人が重いドンゴロスに入ったコーヒー豆を
抱えて入って来たのだった。
そういえば以前、焙煎中で手がはなせないから、自分でシャッター開けて
持って来てもらった事があった。
彼はドンゴロスを下ろすと何もなかったような顔をして
帰って行った。
正直いってジェーソンか、と思うくらいビックリしたんだけど。
早くも、彼岸花は枯れ始め、庭は急激に寂しくなって来た。
黄色の彼岸花が最後に咲き出した
白粉花はさらに元気に咲いているのに
彼岸花は終るのが早い、球根だからかな?