第六話 愛される虫
私はカーナに言った。
「いいかい、我々は皆に愛されるアイドル虫になるのだ。
考えてもご覧よ、人間に愛される虫の多い事を、
ちょうちょ、とんぼ、鈴虫、蝉やバッタだって子供達のアイドルさ
そして、何と言ってもクワガタとカブト虫だ。
蝶でも無いのに蝶よ花よともてはやされ、しかもだ、金を
払ってでも欲しいと言うんだぜ、君。
我々の仲間がナメンジーク以降もどんどんやられていた、何故か?
答えは簡単、嫌われているからだ。
まぁーカメ虫のカメ公は嫌われても仕方ないな。あいつは性格が悪い
兎に角だ、我々は人間共に愛されるアイドル虫にならなければならない」
私はもう一度「アイドルで行こう!」
と叫んだ。