ジュンちゃん

ボクはジュンちゃんと呼ばれている７歳の犬である。
家人が留守にする時は、ボクが快適で居られるように冬はホットカーペット、
夏はエアコンを付けて出かける。
一人で寂しくないようラジオも付けっぱなしにしてくれる。
節電を叫ばれている今日この頃、ぼくもどうかと思うけど
ファミリーとして当然の事だとも思うし、
難しい問題だ。


先日、小さな子供達が遊びに来たので、年甲斐もなくボクもはしゃいでしまい、
その日はサービスで外をちょっとだけ走ってやった。
そしたらである、なんと足の皮が破れ、痛くて歩けなくなってしまった。
早速、病院に連れて行って貰い、手と足に薬を塗ってホータイを巻いてもらったが、
歩きにくい事この上ない。
ガニマタスタイルになってしまい、以前テレビで見た
「アホの坂田」の歩き方そっくりになってしまう。
ボクは犬なのに、ちょっと外で走っただけでこの様は恥ずかしい。
ボクの体から野生という物はなくなったらしい。
まあ、しょうがないかな、ボクはお母さん言う所の「シティーボーイ」だから。