当り屋

kazurateiutubo2010-04-11

つい先日の事である。
車で住宅街を走っていた。
桜は綺麗だし、のどかな春の日よのー、誠に気持の良い日じゃあ。
鼻歌気分で前の車の後に続いて走っていると、
左の家から猫が飛び出して来て、前を行く車にぶつかったのである。
それはひかれたのではなく、自分からぶつかりに行ったような
有り様だった。

「ゴン」と大きな音と同時に、軽自動車が右に振られたようだった。
前輪にぶつかった所為かも知れないが、
猫にぶつかられてふらつくというのは、これはまたすごい事だと
驚いたのである。
当事者の猫はびっくりたまがった風情で、大慌てで反転し
茂みに転がり込むように、引き返したのである。

ゆっくり走りながら、茂みの方を覗いて見ると、
猫はしきりに頭を撫でて、痛みに堪えながら
反省していたようであった。